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ソフトリジッドケーブル
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背景
通信速度の高速化に伴い、半導体デバイスや無線装置の評価において、ケーブルの曲げや温度変化により位相特性が変動する為、測定ケーブルの再現性・安定性が重要視されていました。
軽量で柔らかく、位相安定性度も高い測定用ケーブルが求められていました。 -
課題
編組線構造のケーブルの場合、曲げによる経時劣化で編組線が緩み、反射特性が徐々に悪化します。
また、位相特性の安定性が悪くなります。
編組線の編み方を強くすると、ケーブル自体が固くなり作業性も悪く、被測定物へかかる負荷も大きくなります。 -
解決
こうした課題を解決するために、当社独自の低損失セミリジッドケーブルをベースとした計測用テストケーブル、「ソフトリジッドケーブル」を開発しました。
■計測用ケーブルとしての優れた実用性
低損失・低反射の優れた高周波特性を満足しています。
外部導体はセミリジッドケーブルと同構造であるため経時劣化が少なく高い測定の再現性を実現しました。■優れた位相安定性
当社独自設計のソフトリジッドケーブルは曲げに対する高い位相安定性を持っています。■軽量&柔軟
セミリジッドケーブル構造である為、約40g強(1,000mm品)と軽量に仕上げており、形状安定性も確保しつつ、柔軟性ではR40mmでの360度屈曲試験にて500回以上を実現しています。ケーブル・コネクタ共に弊社内製品であり、300mmから標準長を設定しており、短納期対応も可能、
ミリ波からマイクロ波まで各種コネクタの適用も可能です。一般の高額なテストケーブルと比較して優れたコストパフォーマンスの提供が可能となりました。
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用途
5Gアンテナモジュール量産検査治具、電波暗室、シールドボックス、ベクトルネットワークアナライザ、高周波試験装置