特性インピーダンス

技術部 福田 裕実

特性インピーダンスとは、高周波信号が同軸ケーブルを伝わる際の電圧と電流の比(見かけ上の抵抗値)のことで、単位はΩを用います。
 
特性インピーダンスは、信号を効率よく伝送するために非常に重要です。信号源(送信側)と受信機(受信側)のインピーダンスが、同軸ケーブルの特性インピーダンスと一致していると信号が無駄なく伝わります。一致しないと信号の一部が反射されて、信号の品質が劣化します。
 
同軸ケーブルの特性インピーダンス(Z0)は、ケーブルの寸法と材料の物性値から決まります。具体的には、中心導体の直径(D1)と外部導体の内径(D2)、および絶縁体の比誘電率(εr)を用いて以下の式で求められます。
 

 
特性インピーダンスは、高周波回路設計において重要な概念です。特性インピーダンスを理解することで、信号の反射を抑え、効率的な伝送を実現することができます。

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